日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
前々回の記事で紹介した NHLの「
スタジアム シリーズ」は、
カリフォルニア州にあるリーバイス スタジアムに、7万人を超すファンが詰め掛けました。
NHLが「スタジアム シリーズ」と銘打ったアウトドアゲームは、
今季は1試合だけでしたが、
昨季のドジャースタジアムに続いて、カリフォルニア州で開催。
これには、ホッケーのイメージとは異なる温暖なエリアで、屋外試合を行うことによって、
NHLのマーケットを拡大しようとの狙いが、大きいようです。
このような狙いは、スタジアムシリーズの開催だけに限らず、
複数のNHLチームは、アフィリエイトを結ぶ一つ下のリーグの AHL のチームを用いて、
既に動き始めています!
昨年6月の記事でも、検討事項となっていることを紹介しましたが、
先月に、AHLのデビッド ・アンドリュース社長兼CEOが、記者会見を催して、
カルガリー フレイムス
ロサンゼルス キングス
エドモントン オイラーズ
サンノゼ シャークス
アナハイム ダックス
の5チームとアフィリエイト関係にある AHL のチームを、
来季からカリフォルニア州に移転 させるとともに、
ウエスタン カンファレンスの中に、
パシフィック ディビジョン を新設することを発表しました!
上記の5チームを見ていくと、、、
カルガリーは、アディロンダック(ニューヨーク州)から、ストックトンへ。
ロサンゼルスは、マンチェスター(ニューハンプシャー州)から、オンタリオへ。
と東海岸から、カリフォルニア州の ECHL チームのホームタウンへ移転。
また東海岸からの移転ではありませんが、、、
エドモントンも、オクラホマシティ(オクラホマ州)から、ベイカーズフィールドへ。
というように、こちらも ECHL チームのホームタウンで、来季から戦います。
一方、東海岸からの移転の中で特筆されるのが、、、
サンノゼで、ウースター(マサチューセッツ州)から、NHLと同じサンノゼへ。
こちらも、昨年6月の記事でも触れましたが、
これまで負傷者が出た際などに、AHLのアフィリエイトチームから緊急昇格をさせるのにも、
遠距離の移動を伴うため、試合に間に合わないことも、しばしば・・・。
実際に今季は、アナハイムのロードゲームで、バックアップGKの到着が間に合わず、
ドゥエイン ・ロロソン GKコンサルタントを、急きょベンチ入りさせた試合も(苦笑)
しかし、同じアリーナで、ホームゲームを行うようになれば、
このような事態にも、対応しやすくなりますね。
そんなサンノゼにも増して、最大のトピックスとなるチームは、、、
ノーフォーク(バージニア州) のチームをサンディエゴに移して、新たにチームを創設
するのです!
メキシコとの国境に接するサンディエゴは、これまでホッケーとは縁遠いエリアでしたが、
カリフォルニア州では、ロサンゼルスに次いで人口の多いビッグシティ。
それだけにアナハイムが、どのようなプロモーションを展開していくのか、興味深いところですが、
まず第一弾として、
昨日(現地22日)に、「サンディエゴ ホッケーフェスタ」を開いて、
新チームの名称と、チームロゴを発表。
新たなアフィリエイトチームの名前は、、、
に決まりました!
以前の記事で紹介したとおり、
現在のAHLは、30チーム中、大半のチームが東海岸をホームタウンとしています。
しかし、来季からは、空白地域だったカリフォルニアへ、一気に5チームが移転!
人口が多く、マーケットとしても魅力的なカリフォルニアで、
AHLが、どのようにして根を張って、広めていくのか !?
日本にたとえてみると、
「関西にトップチームがやってくる!」という状況に通じると言えるでしょうから、
国内のホッケーしか関心がなかった方も、
これからウェブサイトなどで、AHLの動向をチェックしてみてはいかがですか?
◆photos courtesy :
San Jose Sharks ,
San Diego Gulls and
AHL