日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
KHLのプレーオフが、カンファレンス ファイナル(3rdラウンド)に突入した一方で、
NHLでは、レギュラーシーズンが終盤に差し掛かり、
昨夜(現地時間)ニューヨーク レンジャーズが、プレーオフ進出一番乗りを果たしました!
目下9連勝中と絶好調なオタワ セネターズの新たな守護神で、
“
ミスター ハンバーガー” の異名をとる(笑)、
アンドリュー ハモンド 選手から、
5点を奪ってノックアウト!
レンジャーズは、5年続けてプレーオフのチケットを勝ち取ったのと同時に、
レギュラーシーズン全体1位へ、返り咲きました。
優勝した1994年以来となる
「プレジデンツ トロフィー」獲得だ!
レンジャーズファンの間では、こんな声も出始めている模様ですが、
アラン ・ビニョー ヘッドコーチ(HC)は、バンクーバー カナックスを率いていた際にも、
プレジデンツ トロフィーを2度手にした実績を誇るだけに、期待は高まるばかり。
「
ブレジデンツレース」の本命と言えそうですね。
このように、プレジテンツ トロフィーの行方が注目される傍らで、
ひっそり(!?)繰り広げられたのは、
「テールエンド(最下位)争い」 です。
昨夜は、両カンファレンスの最下位チームの直接対決があり、
チーム成績はともかく(苦笑)、一進一退の攻防に、スタンドのファンが熱くなる中、
試合はオーバータイムへ突入し、、、
最後は、ウエスタンの最下位(全体29位) アリゾナ コヨーテスが、
イースタンの最下位(全体30位) バッファロー セイバーズを振り切りました!
昨夜の試合を終えた時点で、この両チームと、エドモントン オイラーズを含めた、
勝点が60ポイント未満の3チームの成績を、比較してみると、、、
全体28位 エドモントン 「53」ポイント (残り9試合)
全体29位 アリゾナ 「52」ポイント (残り8試合)
全体30位 バッファロー 「47」ポイント (残り9試合)
年明けの記事で触れたとおり、大きな連敗を喫したせいで、低迷が続くバッファローにとっては、
ポイント差を詰めることができず、昨夜は手痛い黒星に・・・。
残りの試合数を考えると、
最下位を覚悟しないとならない状況へ、追い詰められました。
バッファローのファンは、不安に駆られてしまいそうですが、
決して悲観するばかりではなく、
このまま最下位に終わっても、実は大きなメリットがあるのです!
それは、「ドラフトの指名順」です !!
毎年6月末に行われる「
NHLドラフト」は、
プロ野球のドラフトのように、重複指名選手の抽選はなく、
プレーオフに進めなかったチームから順番に、1巡目指名をしていきます。
但し、単純にポイントの少ないチームから、指名するのではなく、
レギュラーシーズン終了後に、NHLが「ドラフトロッタリー」と呼ばれる抽選を行います。
この抽選では、イの一番の指名権を得る確率が、、、
30位のチーム → 「20%」
29位 → 「13.5%」
28位 → 「11.5%」 と続き・・・
プレーオフにあと一歩及ばなかった 17位のチームは 「1%」
というように、順位に従って定められ、
(
今季からパーセンテージは変更されましたけれど)下位チームのほうが、
上位での指名権を、得やすくなっているのです。
しかも、今季のドラフトの前評判では、
例年にも増して、上位指名候補にレベルの高い選手が揃っているとの報道が多く、
なかでも、全体1位指名の最有力との呼び声が高いのが、
コナー ・マクデイビッド 選手。(1997年1月13日生まれ 185cm 86kg CF)
OHL(オンタリオ ホッケーリーグ)のエリー オッターズで、
キャプテンを務めるマクデイビッド選手は、
27試合連続ポイントを記録するなど、リーグ屈指の選手であるのはもちろん、
今季の「U20世界選手権」のカナダ代表に、17歳ながら選出され、「A」マークをつけてプレー。
アシスト王に輝き、ベスト6にも選ばれる働きで、カナダの金メダル獲得に大きく貢献し、
スティーブン ・ハーパー首相(左)にも、絶賛されたほど !!
◆photo courtesy :
Stephen Harper's Twitter
1987年生まれで、背番号「87」をつけている シドニー ・クロスビー 選手に続く、
カナダのスーパースター候補として、
1997年生まれで、背番号「97」のジャージを着てプレーするマクデイビッド選手には、
大きな!大きな !! 期待が寄せられているようです !!!
このような “超目玉選手” がいるとあっては、
ドラフト全体1位指名権を得るために、最下位を望んでいるバッファローのファンの姿も・・・
昨夜の試合では、ホームゲームにもかかわらず、
OTでサヨナラゴールを決められた瞬間、
バッファローの白いジャージを着たファンが、立ち上がって大喜びする姿が !!
(画面右側のゴール裏最前列に注目!)
プレーオフの望みがなくなってしまったチームのファンとすれば、
「負けるが勝ち」 といった心境なのかもしれませんね(苦笑)