加藤じろう直営!「語りべ」通信
 
2022.01.14
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2015.03.28
Come On ! Las Vegas !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

かねてから、新たなNHLチームのホームタウンの一つに挙げられていた、
アメリカ ネバダ州の ラスベガス からのニュースです。

カナダのテレビ局のレポーターなどが、伝えているところによると
チーム創設を進めているグループの ビル(ウィリアム) ・フォリー オーナーが、
新たなフランチャイズにするための準備が、確実に進んでいることを、
近日中に発表する予定だそうです。


ホームアリーナになる予定のラスベガス アリーナは、
順調に建設が進み、来春に完成の見通し。




ホッケーの試合では、17500人収容となる観客席のうち、
半数強にあたる 9000席分のシーズンシートは、既に予約済みとあって、
新チーム誕生は、「時間の問題」といった様子。


再来季からは、ラスベガスで、NHLのホームゲームが見られそうですね。





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2015.03.27
TAIL END RACE
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

KHLのプレーオフが、カンファレンス ファイナル(3rdラウンド)に突入した一方で、
NHLでは、レギュラーシーズンが終盤に差し掛かり、
昨夜(現地時間)ニューヨーク レンジャーズが、プレーオフ進出一番乗りを果たしました!




目下9連勝中と絶好調なオタワ セネターズの新たな守護神で、
ミスター ハンバーガー” の異名をとる(笑)、アンドリュー ハモンド 選手から、
5点を奪ってノックアウト!

レンジャーズは、5年続けてプレーオフのチケットを勝ち取ったのと同時に、
レギュラーシーズン全体1位へ、返り咲きました。


優勝した1994年以来となる「プレジデンツ トロフィー」獲得だ!

レンジャーズファンの間では、こんな声も出始めている模様ですが、
アラン ・ビニョー ヘッドコーチ(HC)は、バンクーバー カナックスを率いていた際にも、
プレジデンツ トロフィーを2度手にした実績を誇るだけに、期待は高まるばかり。

ブレジデンツレース」の本命と言えそうですね。



このように、プレジテンツ トロフィーの行方が注目される傍らで、
ひっそり(!?)繰り広げられたのは、「テールエンド(最下位)争い」 です。


昨夜は、両カンファレンスの最下位チームの直接対決があり、
チーム成績はともかく(苦笑)、一進一退の攻防に、スタンドのファンが熱くなる中、
試合はオーバータイムへ突入し、、、




最後は、ウエスタンの最下位(全体29位) アリゾナ コヨーテスが、
イースタンの最下位(全体30位) バッファロー セイバーズを振り切りました!


昨夜の試合を終えた時点で、この両チームと、エドモントン オイラーズを含めた、
勝点が60ポイント未満の3チームの成績を、比較してみると、、、
全体28位 エドモントン 「53」ポイント (残り9試合)

全体29位 アリゾナ 「52」ポイント (残り8試合)

全体30位 バッファロー 「47」ポイント (残り9試合)


年明けの記事で触れたとおり、大きな連敗を喫したせいで、低迷が続くバッファローにとっては、
ポイント差を詰めることができず、昨夜は手痛い黒星に・・・。

残りの試合数を考えると、
最下位を覚悟しないとならない状況へ、追い詰められました。


バッファローのファンは、不安に駆られてしまいそうですが、
決して悲観するばかりではなく、
このまま最下位に終わっても、実は大きなメリットがあるのです!

それは、「ドラフトの指名順」です !!


毎年6月末に行われる「NHLドラフト」は、
プロ野球のドラフトのように、重複指名選手の抽選はなく、
プレーオフに進めなかったチームから順番に、1巡目指名をしていきます。

但し、単純にポイントの少ないチームから、指名するのではなく、
レギュラーシーズン終了後に、NHLが「ドラフトロッタリー」と呼ばれる抽選を行います。


この抽選では、イの一番の指名権を得る確率が、、、

   30位のチーム → 「20%」
   29位 → 「13.5%」
   28位 → 「11.5%」 と続き・・・

プレーオフにあと一歩及ばなかった 17位のチームは 「1%」

というように、順位に従って定められ、
今季からパーセンテージは変更されましたけれど)下位チームのほうが、
上位での指名権を、得やすくなっているのです。


しかも、今季のドラフトの前評判では、
例年にも増して、上位指名候補にレベルの高い選手が揃っているとの報道が多く、
なかでも、全体1位指名の最有力との呼び声が高いのが、
コナー ・マクデイビッド 選手。(1997年1月13日生まれ 185cm 86kg CF)





OHL(オンタリオ ホッケーリーグ)のエリー オッターズで、
キャプテンを務めるマクデイビッド選手は、
27試合連続ポイントを記録するなど、リーグ屈指の選手であるのはもちろん、
今季の「U20世界選手権」のカナダ代表に、17歳ながら選出され、「A」マークをつけてプレー。

アシスト王に輝き、ベスト6にも選ばれる働きで、カナダの金メダル獲得に大きく貢献し、
スティーブン ・ハーパー首相(左)にも、絶賛されたほど !!

Connor Mcdavid(L) and Stephen Harper(L)

◆photo courtesy : Stephen Harper's Twitter


1987年生まれで、背番号「87」をつけている シドニー ・クロスビー 選手に続く、
カナダのスーパースター候補として、
1997年生まれで、背番号「97」のジャージを着てプレーするマクデイビッド選手には、
大きな!大きな !! 期待が寄せられているようです !!!


このような “超目玉選手” がいるとあっては、
ドラフト全体1位指名権を得るために、最下位を望んでいるバッファローのファンの姿も・・・


昨夜の試合では、ホームゲームにもかかわらず、
OTでサヨナラゴールを決められた瞬間、
バッファローの白いジャージを着たファンが、立ち上がって大喜びする姿が !!
(画面右側のゴール裏最前列に注目!)




プレーオフの望みがなくなってしまったチームのファンとすれば、
「負けるが勝ち」 といった心境なのかもしれませんね(苦笑)




NHL | comments(3) | trackbacks(0)
2015.03.25
PLAYOFF MADNESS
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

昨年9月6日に幕を開けた今季のアジアリーグは、
昨夜のファイナル第3戦で、東北フリーブレイズがチャンピオンに輝きました!



フリーブレイズの優勝は、2季ぶり3度目となりますが、
皆さんにご覧いただきたいのは、こちらの数字 ↓
7季ぶり2度目


これが何の数字か、お分かりですか?

正解は、、、
ファイナルでスウィープ勝利が演じられた回数
なのです!


ファーストラウンドから無傷の9連勝で優勝した7季前の王子製紙(当時)以来となる、
ファイナルでのスウィープ勝利を演じたフリーブレイズは、
セミファイナルで、サハリン(ロシア)。
ファイナルでは、アニャンハルラ(韓国)という上位チームを倒し、
日本のホッケーの底力を、氷上で披露したようですね!



これで今季のアジアリーグは、全日程を終えましたが、
ヨーロッパへ目を向けると、スウェーデン、フィンランド、チェコ etc... と、
トップレベルの選手が居並ぶホッケー強国では、プレーオフが佳境に差し掛かっています。

なかでもロシアをはじめ7ヶ国から28チームが集う、
KHL(コンチネンタル ホッケーリーグ) のプレーオフは、
明日(現地時間)から、カンファレンス ファイナル(CF=3rdラウンド)がスタート !!




CFのマッチアップを見ると、
日本のファンの方ならば、よくご存知の デイブ ・キング ヘッドコーチ(HC)が率いる、
ロコモーティブ ヤロスラブリ
や、
マイク ・キーナン HC の下で2連覇を狙った メタルーグ マグニトゴルスク は、
残念ながら、既に敗れてしまいましたが、、、

ウエスタン カンファレンスが、
「SKA サンクトペテルブルグ vs チェスカ モスクワ」

イースタン カンファレンスは、
「AK バルス カザン vs シビル ノボシビリスク」

というように、
するのです。


いずれも長丁場のレギュラーシーズンを勝ち抜いて、
ディビジョンタイトルを勝ち取ったチームだけに、高い戦力を誇っているのは、間違いありません。

それだけに、「これぞチャンピオンを決める戦いだ!」との声も聞こえてきそうですけれど、
レギュラーシーズンとは “別物” だと評されるプレーオフで、
実力どおり、4強が順当に勝ち進んできたのは、KHL創設以来、初めてのこと!

北米のプロリーグや、ヨーロッパ各国のプロリーグを見渡しても、
「かなり珍しい」ことだと言えるでしょう。


そんなKHLのプレーオフで、
チャンピオンに贈られる「ガガーリンカップ」の行方を占う際に、注目しなくてはならないのが、
やはり各チームの守護神たち!

KHLに限ったことではありませんが、
プレーオフでは、「GKの働き次第で勝負が決まる」と言っても、過言ではありません。

ヨーロッパだけでなく、北米のメディアでも多く紹介されていたので、
目にされたホッケーファンの方も多いと思いますが、
その証拠に、今季のKHLでのプレーオフでも、、、



このような “グレートセーブ!” が、
ターニングポイントになった試合も見られました。



ところで、今季のKHLのプレーオフでは、
CFに進んだ4チームの守護神(=プレーオフ最多出場GK)を見ると、
実は共通点があるのです!


上の動画で紹介した、スウェーデン出身の アンダース ・ニルソン 選手(AK バルス)をはじめ、
「4チームともメインGKはロシア人以外」
で勝ち上がってきたのです!(他の3チームは、フィンランド出身2人 カナダ出身1人)


とは言っても、KHLのメインステージであるロシアのGKが、
決して見劣りするわけでは、ありません。

昨季のチャンピオンになったメタルーグも、ロシア人GKの活躍で、
ガガーリンカップを手にしているだけに、
こちらも「かなり珍しいこと」だと言えそう。。。


ただ、逆に言えば、これこそ「真の国際リーグの証」だけに、
どのチームが7代目のチャンピオンに輝いて、ガガーリンカップを手にするのか !?

カレッジスポーツのプレーオフに熱狂する北米に負けじと、
ヨーロッパのホッケーファンたちは、KHLの優勝の行方に一喜一憂して、
「PLAYOFF MADNESS」 になりそうですね!


★本日の小ネタは・・・
続きを読む >>
アイスホッケー | comments(6) | trackbacks(0)
2015.03.22
KOREA Won World-B ! It's Good News for Japan !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

スウェーデンを舞台に行われていた アイススレッジホッケー世界選手権 Bプール は、
昨夜(現地時間)決勝戦が行われ、
韓国が 4-2 のスコアで地元のスウェーデンを下して、全勝優勝を飾りました!
Korea Won 2015 World Championships B-pool

◆photo courtesy : YONHAP NEWS



韓国は、3季前の世界選手権Aプールで、準優勝の好成績を収めながら
一昨季に自国で開催した大会で7位に終わり、Bプールへ降格。

しかしながら、世界選手権が開催されないパラリンピック イヤー(昨季)を挟んで、
今季のBプールでは、
世界選手権(全てのプール)新記録となる1試合15得点を決めて圧勝するなど、
力の差を見せつけ、準優勝のスウェーデンとともに、Aプール復帰を果たしました。


皆さんもご存知のとおり、
韓国では、2018年には「ビョンチャン パラリンピック」を控えているとあって、
さらなる強化への注力が予想され、日本にとって、手強い存在になりそう・・・

と思われるでしょうが、
韓国のレベルアップは、日本にとって、追い風になるかもしれません!


それは、どうしてなのか???

ピョンチャン パラリンピック出場への道のりを記した、
昨年5月21日付けの記事を再掲載して、紹介しましょう。


 【2014-15】

 これまでパラリンピックの翌年は行われていなかった「世界選手権」を開催。

 Aプール には、前回優勝の カナダ と、準優勝の アメリカ
 さらに、ロシアチェコノルウェーイタリア に加えて、
 Bプールの前回大会で昇格を決めた ドイツ日本8ヶ国 が。

 Bプールには、降格した韓国スウェーデンの両国と、
 イギリスエストニアスロバキアポーランド6ヶ国 が、それぞれ参加。

 従来と同じく、Aプールの下位2ヶ国が自動降格 となり、
 代わりに、Bプールの上位2ヶ国が、Aプールへ昇格 します。

   ★上記のように、韓国はAプール昇格が決定しました。



 【2015-16】

 スレッジホッケーの普及と発展を目的として、
 近年に本格的な競技活動を始めた 5ヶ国 (現時点で未定)と、
 前年のBプールで最下位となった国 の合計6ヶ国 で、
 新たに設ける 「世界選手権」Cプール を開催。

 優勝国はBプールへ自動昇格 となります。

 尚、前年に開催した Aプールと Bプールは、行われません。

   ★世界選手権の開催年変更によって、来季(2015-16)は行われないため、
   韓国は、再来季(2016-17)の世界選手権Aプールに出場します。
   そして、、、



 【2016-17】

 「世界選手権」Aプールと Bプールを開催。
 Aプールの上位5ヶ国には、ピョンチャンパラリンピックの出場権が与えられます。

   ★強化への注力が結果に表れて、韓国が世界選手権で5位以内に入れば、、、



 【2017-18】

 前年の「世界選手権」Aプールの下位3ヶ国と、Bプール上位3ヶ国によって、
 パラリンピック出場権を懸けた 最終予選を開催

 韓国が前年のAプールで上位5ヶ国に入った際は、 「残る3つ」

 開催国出場権を要する場合は、 「残る2つ」 のイスを争うことになります。

★開催国出場権が行使されず出場枠が増えるのです !!



このようなシナリオも描けるだけに、韓国には頑張ってもらいたいですよね!

しかし、このシナリオを “ハッピーエンド” にするためには、日本代表の奮起が不可欠 !!


既に年明けの記事で紹介したとおり
韓国と入れ替わって、Aプール復帰を果たした日本は、
来月26日に開幕する「世界選手権」に出場。

ここでAプール残留を果たせば、翌々年(2016-17)の世界選手権と、
パラリンピック前年(2017-18)の最終予選の最大2大会で、
ピョンチャン行きのチケットを手にするチャンスが、得られるのです。


とはいえ、日本のスレッジホッケー界を取り巻く環境は、決して恵まれているとは言えず、
海外赴任中の中北浩仁(こうじん)監督を筆頭に、
代表選手たちも、仕事との両立は容易ではなく、
先週末の今季14度目となる強化合宿も、参加したのは十数名だけ。

しかし、限られた時間と練習メニューの中で、選手たちは汗を流していました。



日本代表は、来月はじめに、最後の国内合宿を開催。
その後、世界選手権に合わせて、アメリカのバッファローへ赴き、大一番に臨みます。

銀メダルを獲得した「バンクーバー パラリンピック」の前とは打って変わって、
対戦国の事情なども相まって、これまで今季は、対外試合を全く行えずじまい・・・。

世界選手権に先駆けて、バッファローではテストマッチの予定もありますが、
シビアな戦いを強いられることになりそうです。


とはいえ、常に優勝を争うアメリカ、カナダの北米勢はもちろん、
ロシアを筆頭に、台頭著しい国が見られるヨーロッパ諸国に負けじと、
アジアのスレッジホッケーの力を示すには、韓国だけに頼るわけにはいかず、
日本の頑張りも不可欠!



困難な戦いに挑むアイススレッジホッケー日本代表のメンバーに、
ぜひ皆さんも、大きなエールを送ってくださいね !!



尚、スケジュールなどについては、変更される場合もありますので、
最新の情報は、日本アイススレッジホッケー協会や、
IPC のオフィシャルサイトなどを。

また、アイススレッジホッケーに関しての話題は、
こちらのカテゴリーの記事を、それぞれご参照ください。





パラアイスホッケー(スレッジホッケー) | comments(4) | trackbacks(0)
2015.03.17
"PRICE"LESS PHOTOGRAPH
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

前回の記事では、NHLのレギュラーシーズンで、ナンバーワンのチームへ贈られる、
「プレジデンツトロフィー」の行方に注目しました
が、
今回は個人賞について紹介しましょう。


多くのメディアから、個人賞を手にするのは間違いない! と絶賛されているのが、、、
モントリオール カナディアンズ の キャリー ・プライス 選手!




1年前の「ソチ オリンピック」で、カナダのゴールを守り続けた姿を、
覚えていらっしゃる方も多いでしょうが、
今季はモントリオールの守護神として大活躍!

「勝利数」 「1試合の平均失点」 「セーブ率」 の各部門で、
いずれも リーグナンバーワン の数字をマーク。


なかでも勝利数は、(ちょっとシビアになってきましたけれど・・・)
マーティン ・ブロデューア 氏が持つ「48勝」の NHL記録を塗り替えるのでは !?
との報道が、シーズン序盤から、カナダのメディアを中心に見られたほど。

ベジナ トロフィー(最優秀GK賞)はもちろん、
ハート トロフィー(レギュラーシーズン MVP)の最有力候補とも評されています。



これほどの働きを披露しているとあって、プライス選手も余裕があるのか、
一昨日(現地時間)のホームゲームでは、日曜日を利用してやってきたチビッ子へ、
テレビCMタイムアウト中に、こんなファンサービスも!






この写真は、きっと一生の思い出になったでしょうね !!

jazouri31 and Carey Price


◆photo courtesy : jazouri31 via RDS




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2015.03.11
PRESIDENTS RACE
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今日の「語りべ」通信のタイトルの、
ブレジデンツ レース
と聞いて、スポーツファンの方ならば、こちら ↓ を思い浮かべたのではないですか?



MLB ワシントン ナショナルズが、ホームゲームのイニング間に開催している、
プレジデンツ (大統領) レース」!


アメリカの首都にあるチームとあって、
歴代大統領(の着ぐるみ)たちが、イニング間に登場しますが、
コミカルなレースが始まると、ナショナルズパークのスタンドからは、いつも歓声と笑い声が!

とはいえ「レース」というだけあって、総合得点も発表

それだけに限らず、球場内でのファンサービスや、
ワシントンD.C.でのイベントにも駆けつけるなど、すっかり人気者となっています。


この人気にあやかろうと(!?)、
NHLでも、カナダの首都 オタワ(周辺)をホームタウンとするセネタースが、
こんなイベント ↓ を始めました。




こちらのイベントも、なかなかの盛り上がりのようですが、
カナダだけに、「プレジデンツ」ではなくて、、、
こちらは、その名も、プライムミニスターズ (首相) レース」!


ホッケーファンの方には、「プレジデンツ レース」よりも、
NHLの試合で行われる「プライムミニスターズ レース」のほうが、
目にする機会は多いでしょうけれど、
この時期になると、ホッケーファンも大いに気になる「プレジデンツ レース」があるのを、
皆さんは、ご存知ですか?


それは、「プレジデンツ トロフィー」 を争う戦いです!

Presidents Trophy



以前の記事でも、お届けしたとおり
82試合に及ぶレギュラーシーズンを戦い抜いて、
30チーム中、最も多い勝点をマークしたチームに与えられるプレジデンツ トロフィーは、
掛け値なしに、実力ナンバーワンチームの証!


今季のレギュラーシーズンは、あと1ヶ月(現地4月11日まで)を残すのみとなりましたが、
現時点での上位チームは、このような顔ぶれになっています。
NHL Standings


勝点(P)を見ていただくと、お分かりのとおり、
10ポイント差12チーム が、ひしめく大混戦に!


なかでも、特筆されるのは、試合消化数が多いため2位ながら、
トップのモントリオール カナディアンズと並んで、91ポイントをマークしている、
ナッシュビル プレデターズ の健闘ぶり !!

GNASH  Nashville Predators Mascot



今季のナッシュビルは、1998年にチームが誕生して以来、ずっと采配を振ってきた、
バリー ・トロツ ヘッドコーチ(HC)との契約を延長せず、
カロライナ ハリケーンズ時代に、チームを優勝へ導いた実績を誇る、
ピーター ・ラビオレット 氏(左)を、新たな HC として招き入れました。




チームからの発表直後にも、お伝えしましたが
シーズンキャンセルの年を含むと、実に16季も続いていたトロツ体制に、ピリオドを打った理由を、
「オフェンシブなチームへの変換」 だと、デビット ・ポイル GMは説明。


その狙いどおり、今季のナッシュビルは、、、
1試合あたりのシュート数 「32本」 → 第3位
相手チームよりシュート数で上回った試合の勝率 「7割1分1厘」 → 第1位
先制点を奪った試合の勝率 「8割2分1厘」 → 第3位
イーブン(5人対5人)の状況での得失点率 「1.31」 → 第1位
というように、オフェンスを前面に押し立てて、試合の流れを呼び込み、
丁度1ヶ月前(現地2月11日)には、2位のアナハイム ダックスに、3ポイント差をつけ、
リーグトップを快走!



ところが、その後は一転して、急ブレーキがかかってしまい、
先月26日からは、まさかの「6連敗」・・・。

「攻撃は水物」との言葉があるように、6連敗中の平均得点は、わずか「1.8」

一昨日の試合で、プレーオフ戦線から脱落したアリゾナ コヨーテスを下して、
どうにか連敗はストップしたものの、ここ10試合のパワープレー得点率は 「6.3%」

ラビオレット HCの悩みが解消される日は、まだまだ遠そうです。。。



昨オフに、ポイルGMは、HCだけでなく、
ジェイムス ・ニールマイク ・リベイロ 両選手という、
他のチームでトップラインを担っていたFWも獲得。

さらに、カルダートロフィー(最優秀新人賞)の有力候補に数えられている、
20歳の フィリップ ・フォースバーグ 選手が、一気に台頭するなど、
昨季までは見られなかったオフェンスの役者たちが、快進撃を支えてきました。


チーム創設以来、プレジデンツ トロフィーはもちろん、
ディビジョン優勝のタイトルさえ、手にしたことのないナッシュビルは、
ポイルGM の “攻めの改革” が実を結んで、
「プレジデンツレース」を制することが、できるでしょうか?


◆photo and picture courtesy : Forum Canucks and NHL.com





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2015.03.09
Asia League Playoff Five Notes
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

アジアリーグのプレーオフは、
韓国とロシアで、一昨日からセミファイナルがスタート。


韓国では、アニャンハルラが、レギュラーシーズン ナンバーワンの強さを見せつけて、
High1(ハイワン)に、2連勝したのと対照的に、
ユジノサハリンスクでは、まず東北フリーブレイズが先勝




しかし、昨夜の第2戦では、
サハリンがロシアのチームでは初めてとなる、プレーオフの白星を手にしました。





勝敗もさることながら、試合を振り返ると、
第1戦も、第2戦も、オーバータイム(OT)で決着。

両チームは、レギュラーシーズンの勝点が、全く同じだったのに加えて、
直接対決の戦績も互角(3勝3敗)

さらに、1試合あたりの平均得点と平均失点も、ほとんど違わないとあって、
明日の第3戦も、またまた接戦になりそうな気配も。

ひょっとすると、アジアリーグのプレーオフでは初めてとなる、、、
「3試合連続OTに突入!」

さらには、、、
「2nd OT 11分19秒 (=91分19秒)」
という8季前の最長試合を上回る、
超ロングゲームが、繰り広げられるかもしれません。


くしくも、セミファイナルが幕を開ける前日(現地時間)には、
アメリカの NCAA (カレッジホッケー)のプレーオフで、
5th OT(=第8ピリオド!)11分42秒まで及んだ試合も。

ちなみに、夜7時35分に始まった、
この試合に決着がついたのは、日付が変わって 「深夜1時24分!」

4000人の観衆も疲れてしまいそうな(苦笑)、
「151分42秒」 にも及んだ “死闘” が演じられました。



NCAAの例に限らず、プレーオフに入ると、
リーグやエリアを問わず、レギュラーシーズンよりも、はるかに増して接戦が多くなるだけに、
アジアリーグでも、セミファイナルの残る試合とファイナルで、
オーバータイムに及ぶ試合が、おそらくまた見られそう。


そこで今日の「語りべ」通信では、
アジアリーグのプレーオフを観戦される際の予備知識として、
手に汗握るオーバータイムでの「5つのポイント」を、紹介しましょう!



   <1> HOME UN-SWEET HOME

   今季も含めてプレーオフでOTまで及んだ試合は 「27試合」
   そのうちホームチームが勝利したのは 「12試合」 で、
   勝率は 「4割4分4厘」 と負け越し。

   「ホームアドバンテージ」という言葉は、プレーオフには無縁なのかも !?


   <2> GAIN ENERGY

   昨季までのプレーオフの試合で、
   OTでのサヨナラ勝ちを演じた 「のべ25チーム」 のうち、
   そのシリーズを制したのは、実に 「のべ19チーム!」

   オーバータイムでの勝利は、チームに勢いをつけるようで、
   こちらは 「7割6分」 とシリーズ制覇の確率が、グーンとアップします。


   <3> NO-GAIN ENERGY

   プレーオフでのOTに及んだ試合を振り返ると、
   リードされながら、同点ゴールを決めて追いついたチームの成績は、
   意外にも 「11勝15敗」 と黒星が先行。(0-0でOTに入った1試合を除く)

   レギュラーシーズンと違って、インターミッションが入るため、
   プレーオフのオーバータイムでは、
   「追いついた者の強み」という言葉は、当てはまらないのでしょうか???


   <4> CLOSING BELL

   桑原ライアン春男 選手 (日本製紙クレインズ)

   内山朋彦 選手 (コクド)

   西脇雅仁 選手 (クレインズ)

   小原大輔 選手 (クレインズ)

   キム ・ウジェ 選手 (アニャンハルラ)

   久慈修平 選手 (王子イーグルス=いずれも当時の所属チーム)には、
   プレーオフに関する共通点がありますが、皆さんはお分かりですか?

   正解は、、、
   「シリーズ勝利を呼び込むゴールを、OTで決めた選手」
   なのです!

   なかでも、8季前の西脇選手5季前のキム・ウジェ選手。
   そして、3季前の久慈選手は、自らのゴールでチームを優勝へ導いた、
   文字どおりの “Vゴール” を決めています。

   今季のファイナルでも、また劇的な幕切れが演じられるのでしょうか?


   <5> EXTRA WORK

   過去のプレーオフシリーズで、最もOTが多かったのは、
   「ハルラ vs クレインズ」 の顔合わせとなった 5季前のファイナル!

   アニャンでの第1戦と第2戦で、ブロック ・ラドゥンスキ 選手が、
   史上初めての2試合連続サヨナラゴールを決めたのに続いて、
   釧路での第4戦は、王手をかけられたクレインズが。
   さらに続く第5戦も、オーバータイムで決着がつき、ハルラが初優勝!

   「5試合中4試合がOTに突入」 するという、
   ベストオブ7のシリーズも含め、最もスリリングなファイナルの結果、
   アジアリーグの優勝カップは、初めて大陸へ渡りました。

   果たして、今季のプレーオフは、
   どのチームが、優勝カップを手にするのでしょうか?

という前に! 

多くの日本のファンの方たちは、
国内チーム最後の砦・フリーブレイズのセミファイナルの行方が、
気になるのではないですか?


「サハリン vs フリーブレイズ」の第4戦(と2勝2敗になった際の第5戦)は、
元女子日本代表監督の 佐藤弘一(こういち)氏の解説を交えて、
八戸テレビ で、オンエアの予定です。

どうぞ、お楽しみに!


また試合観戦のあと、ホッケーの話をしながら “オーバータイム” を楽しみたい!
という方は、Ice Hockey Cafe OVER TIME へ、足を運ばれてみては、いかがでしょうか?

       アイスホッケー カフェ「OVER TIME」

       青森県八戸市六日町22-2 男山ビル2階
       TEL : 0178-20-0238
       営業時間 : 20:00〜27:00(翌日午前 3:00) 月曜定休

       アクセス方法やメニューなど、お店の詳細については、
       オフィシャル ホームページ をご覧ください。


<追記>
お店の営業時間が変更となりましたので改めました。
最新の情報は、上記にサイトへのリンクをつけてある オフィシャル ホームページ などで、
ご確認の上、お出掛けください。







アジアリーグ | comments(0) | trackbacks(0)
2015.03.06
NIPPON PAPER CRANES TRANSACTIONS / Mar.6
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

今日、日本製紙クレインズは、DFの 外崎潤リック ・ジャックマン 両選手と、
FWの 小窪秀尚坂上太希(もとき)、コルトン ・イエローホンチャド ・ワイズマン 各選手が、
今季限りで退団することを発表しました。

尚、このうち外崎、小窪、坂上選手については、
13日(金)15時から、釧路市内のチーム事務所に於いて、退団会見を開く予定です。




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2015.03.05
NEW NHL RECORD !!
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

先日の記事で紹介したとおり、トレードのデッドラインも過ぎて、
NHLのレギュラーシーズンは、終盤に差し掛かってきましたが、
今夜(現地時間)TDガーデンで行われた試合で、これまでの長い歴史を塗り替える
NHL新記録が誕生しました!!



新たな記録を打ち立てたのは、、、
カルガリー フレイムスの クリス ・ラッセル 選手!




カルガリー消防署の消防士たちが、困難な仕事にも懸命に従事し続けている姿と重ね合わせ、
自らを犠牲にしてでも、チームのためにベストを尽くした選手に渡される、
「ファイヤーヘルメット」を、チームメイトから受け取ったラッセル選手。

敵地でのボストン ブルーインズ戦に勝利した “陰の立役者” に選ばれましたが、
試合のスタッツを見てみると(カルガリーのスケーター 背番号4)、、、
2アシストをマークしたとはいえ、マイナス2・・・。


一体、どんな「NHL新記録」を打ち立てたの? 
という声が聞こえてきそうですが、ご覧いただきたいのは、ブロックショット(BKS)で、
その数、実に 「15回!」


「15回」というブロックショットの数は、
この試合で2番目に多かったチームメイトの デニス ・ワイドマン 選手(8回)と比べて、
およそ2倍。

さらに言うと、敗れたボストンは、
チーム全体で「10回」しか、ブロックショットをしていませんから、
どれだけ体を張って頑張っていたのか、よーく分かります。


そんなラッセル選手の奮起もあって、シュートアウトの末に勝点2ポイントを上積み。

6季ぶりのプレーオフ進出を狙うカルガリーにとっては、
貴重なロードゲームでの白星となりました。



ところで、これまでのNHL最多ブロックショット数(最も新しい記録)は、
2009年11月6日に、コロラド アバランチ(当時)の ブレット ・クラーク 選手 が記録した「12回」


ちなみに、、、

新記録を作ったラッセル選手。

昨夜の試合で2番目に多いブロックショットをしたワイドマン選手。

さらに、これまでの最多記録保持者のクラーク選手は、、、

いずれも ディフェンスマン !!


やっぱりディフェンスマンは、「カラダを張ってナンボ!」のようですね(笑)




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2015.03.03
Before and After Deadline
日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。

これまでに「語りべ」通信で紹介してきましたが、
NHLが定めた「北米東部時間2日午後3時」の トレードデッドライン
を過ぎました。

例年どおり、今季もデッドラインが近づいてきた先月末から、トレードが次々に成立しましたが、
各チームの動きを見てみると、、、


パトリック ・ケイン選手が、鎖骨のケガで長期離脱を強いられているため、
同じカンファレンスの主力FWを、移籍で招いた シカゴ ブラックホークス のように、
戦力ダウンを防ぐ目的で、トレードに動いたチームもあり。。。


対照的に、パワープレーの得点率がNHLでナンバーワンながら、
パワープレーのポイントマンとして鳴らしているオフェンシブDFを、
デトロイト ウイングス が獲得したり
、、、

メトロポリタン ディビジョンで最少失点を誇る ニューヨーク レンジャーズ が、
プロスペクト選手(=有望な若手選手)を放出してまで、DFを補強する
など、
チームの強みに磨きをかけようと、トレードを試みたチームも見られました。


その一方で、ウエスタン カンファレンスの13位に低迷する アリゾナ コヨーテス は、
レンジャーズから、19歳にして開幕ロースターに名を連ねていたFWや、
ドラフト1巡目と2巡目の指名権を獲得。

(ちなみに、NHL新記録の同一シーズンに5チーム目へ移籍するか !? 
と話題になったアコベロ選手は、放出しませんでした



このように、プレーオフ戦線から早々に脱落してしまったため、
来季以降へ向けた再建に動いたチームも、少なくありませんでした。



続いて選手に視線を移すと、、、
メディアやファンの間で話題となっているのが、
コロンバス ブルージャケッツから、ミネソタ ワイルドへ移籍した ジョーダン ・リオポルド 選手

アメリカ代表メンバーとして、
トリノオリンピックや、ワールドカップに出場したキャリアを誇る34歳のベテランDFは、
生まれの故郷のミネソタ州の自宅に、奥さまと3人の女の子。
さらに長男を残して、単身赴任中。

それだけに、ホッケーシーズンに入ると、
なかなかパパに会えない寂しさに耐えかねた、娘のジョーディンちゃんが、
自宅に近いミネソタのコーチ宛に、
「パパをトレードで呼んで!」 との手紙を送りました。

Letter from Jordyn Leopold


この話を伝え聞いたコロンバスの ヤルモ ・ケカライネン GMは、
「私の仕事とは関係のないこと」 だと言いながらも、
ナント! ミネソタへのトレードを成立させたのです !!

リオポルド選手には、
これから選手としても、パパとしても、さらなる活躍が求められそうですね。



そんなリオポルド選手よりも早く、
新天地のファンの前で、いきなり活躍してみせたのが、
シカゴからサンノゼ シャークスへ移籍した ベン ・スミス 選手!

昨日(現地時間)シカゴで朝の練習中に、トレードを通告されると、
すぐさま荷物をまとめてサンノゼへ向かい、夜の試合に出場。

すると、ゲームウイニングゴールとなる先制点をゲットして、勝利に貢献!

Ben Smith


ロッカーのネームタグ(=ヘルメットの下)が、できるよりも早く、
文字どおり “名刺代わりの活躍” をしたようです。



そして、デッドラインを前にトレードされた選手の中で、最も話題になったのは、
何と言っても、43歳の ヤロミール ・ヤーガ 選手!

前回の記事で速報したとおり
NHLでは「8チーム目」となる、フロリダ パンサーズのユニフォームに袖を通したヤーガ選手は、
早速2試合目に、地元ファンの期待に応えてゴールを決めました!




ヤーガ選手は、移籍初得点を記録しただけでなく、
NHLでの通算ゴール数を「717」に。

これで、ホッケー殿堂入りを果たしている フィル ・エスポジト 氏と肩を並べて、
通算得点が「歴代5位タイ」となりました。


エスポジト氏は、多くのタイトルを獲得した CFとして知られるだけでなく、
引退後、タンパベイ ライトニングの創設に尽力。

ホッケーと縁遠かったフロリダ州で、ファンを増やしていった功績も称えられ、
タンパベイのホームアリーナの前には、銅像が建てられたほどだけに、
ヤーガ選手も、引退後に銅像が建つような大活躍(!?)をして、
フロリダにホッケーファンを、増やして欲しいですね!

Phil Esposito




このように、トレードに関連したチームと選手に注目してきましたが、
何をおいても、最大の注目点は、、、
トレードによる順位の変動!


今季のトレードデッドライン時点(デッドライン後の当日夜の試合は含まず)での、
東西両カンファレンスの順位を、まとめておくと、

まず、「イースタン カンファレンス」は、、、

NHL EASTERN STANDINGS



続いて、「ウエスタン カンファレンス」は、、、

NHL WESTERN STANDINGS


このようになっています。(ラインの上にいる8チームがプレーオフ圏内)


果たして、この順位が、
レギュラーシーズン終了後に、どうなっているのか?

トレードで戦力アップを図ったGMたちの手腕の成否が、来月11日に明らかになります。


◆photos and pictures courtesy :
KFAN SPORTS RADIO , San Jose Shaks and NHL


★本日の小ネタは・・・
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