日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
NHLのプレーオフは、
東西のカンファレンス クォーターファイナル(CQF = 1stラウンド)が、続いていますが、
イースタンでは、タンパベイ ライトニング が。
ウエスタンでは、
サンノゼ シャークスが、それぞれ次のラウンドへ一番乗りを果たした一方で、
その他のシーリズでは、接戦が繰り広げられています。
なかでも注目されるのは、、、
「ワシントン キャピタルズ vs フィラデルフィア フライヤーズ」
なぜなら、レギュラーシーズンで最高成績を残し、
プレジデンツトロフィーを勝ち取った最強チーム(ワシントン)と、
プレーオフのチケットを最後の最後まで争ったチーム(フィラデルフィア)の対戦だからです。
両チームの勝点の差は、実に
「24ポイント」 (12勝差に相当)
それだけに、現地メディアによる戦前の声は、
「ワシントン優勢」 が圧倒的。
なかには、スウィープ勝利だと予想したテレビ局まで見られたとおり、
第1戦からワシントンが3連勝して、一気に王手を掛けましたが、
そこからフィラデルフィアが巻き返し、
昨夜(現地時間)の第5戦を終えて、対戦成績は
「ワシントンの3勝2敗」
シリーズを、もつれさせている最大の立役者は、
フィラデルフィアの GK
マイケル ・ノイバー 選手!
先発マスクを託したメインGKの
スティーブ ・メイソン 選手が、
誰もが目を疑ってしまうゴール ↓ を許すなどして、フィラデルフィアは第1戦から3連敗・・・。
代わって起用されたノイバー選手は、
第4戦で「31セーブ1失点」の働きを見せ、チームにシリーズ初勝利をもたらせると、
昨夜の第5戦では、44本ものシュートを浴びながら完封勝利 !!
プレーオフでシャットアウトを演じたフィラデルフィアの歴代全GKの中で、
最も多いセーブ数を記録するほどの働きで、望みをつないでいます。
ところで、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
ノイバー選手は、対戦相手のワシントンで、NHLデビューを飾り、
ナンバーワンゴーリーを担っていたこともある選手。
2006年のドラフトで、ワシントンから2巡目(全体34位)で指名され、
AHLのアフィリエイトチームの ハーシー ベアーズで、腕を磨いていた頃には、
2009年のカルダーカップ獲得(=優勝)に大きく貢献し、プレーオフMVPを受賞!
さらに翌年は、誰もが認めるハーシーのメインゴーリーとなり、2連覇を達成しましたが、
その時、バックアップGKだったのは他ならぬ、、、
ワシントンの
ブレイデン ・ホルトビー 選手でした!
ノイバー選手の2年後にドラフト指名(全体93番目)を受けたホルトビー選手は、
ノイバー選手が、ワシントンに昇格したあと、ハーシーの守護神に君臨。
やがてノイバー選手が、ワシントンのメインGKになり、
ファンから期待を込めて「ニュービー」と呼ばれるようになると、
ほどなくホルトビー選手も、バックアップ役として昇格。
「ニュービー」と「ホルトビー」の二人で、ワシントンのゴールを守った時期もありました。
ところが、ノイバー選手にアクシデントが・・・。
2012年の春。勝てばプレーオフ進出に望みがつながり、
負ければレギュラーシーズン敗退が決まってしまう! という大一番で、
相手選手が足の上に倒れてきて、ノイバー選手が負傷退場。
急きょ、マスクを被ったホルトビー選手は、
得点を許しながらもリードを守り切って、チームをプレーオフへ導くと、
ポストシーズンでも、見事なまでの働きを披露。
惜しくも、カンファレンス セミファイナルの第7戦で、敗れてしまったものの、
「ワシントンの守護神!」 だと誰もが認める存在になったのです。
ホルトビー選手は、その後も評価を上げ続け、
今季は
オールスターゲームのメンバーに選出。
そして、
「レギュラーシーズン48勝」という NHL最多タイ記録も達成しました!
対するノイバー選手は、ワシントンから、バッファロー セイバーズ。
さらに続いて、ニューヨーク アイランダーズ にトレード。
昨夏にFA権を行使してフィラデルフィアと契約を結び、
今季はバックアップゴーリーの役割を、託されてきました。
そんな二人のGKの先発起用が確実視される第6戦は、
舞台をウェルズファーゴ センターへ移して、明日の昼にフェイスオフ!
「ニュービー」と呼ばれていた、かつての守護神と、
「ホルトビー」コールが沸き起こるほど、ファンからの信頼を集め、
押しも押されもせぬ NHLを代表する守護神の一人となった守護神の対戦は、
どんな結末が待っているのか !?
両ゴーリーの働きが、シリーズの行方を決することになりそうです!