日本全国津々浦々のホッケーファンの皆さん、こんにちは。
創設10季目を迎えた KHL のレギュラーシーズンは、
既に開幕から1か月が過ぎ、明暗が分かれてきたようです。
イースタン カンファレンス最下位(現地時間昨夜の試合終了時2勝14敗)の
ディナモ・リガ と、
ウエスタン カンファレンス(14チーム中)13位(同3勝13敗)の
ウグラ が、
それぞれヘッドコーチ(HC)の解任を発表。
レギュラーシーズンは、まだ序盤戦。
両チームともに、まだ40試合以上も残しているだけに、新たな HC の下で巻き返しを図ります。
一方、
前回の記事で紹介したように、
開幕から圧倒的な強さを見せつけている、
昨季の覇者 スカ サンクトペテルブルグ は、
「開幕13連勝」のKHL新記録を樹立しただけにとどまらず、
その後も白星を積み重ねて、目下
「16連勝中!」
この強さが、どこまで続くのか? 注目が集まります。
しかし、注目しなくてはならないのは、サンクトペテルブルグ だけではありません。
もう一つ、KHLで見逃せないチームがあるのを、ご存知でしたか?
そのチームとは、
ヨケリト ヘルシンキ です!
チームの愛称どおり「ジョーカー」をマスコットキャラクターとしているヨケリトは、
フィンランドから唯一KHLに参戦しているチーム。
しかし、KHLに加盟する以前に、国内リーグで戦ってきた歩みを振り返ると、
殿堂入りした ティム・セラニ 氏や、
現在はGMとして、チームを率いている
ヤリ・クリ 氏(下の写真右側)など、
世界のホッケーファンに知られた名選手を、数多く育て上げてきたチームなのです!
ヨーロッパを代表するチームの一つと言えるヨケリトは、
今季のレギュラーシーズンで、見事なスタートダッシュを飾りました!
開幕5戦目から白星街道を突き進み、現在
「8連勝中!」
この数字は、3季前にKHLへ加盟して以来、最も長いだけでなく、
まだ国内リーグに所属していた戦っていた13季前に樹立した、
「11連勝」のチーム記録更新の期待も、日ごとに高まっています!
そんなヨケリトを勢いづけているのが、
何と言っても、この人!
エリ・トルバネン 選手
フィンランドのジュニア代表や、アメリカのメジャージュニアリーグで、
腕を磨いてきたトルバネン選手は、
この夏、ヨケリトと契約を結び、18歳でKHLデビューを果たすと、、、
いきなり
「開幕戦でハットトリック」を達成。
さらにトルバネン選手は、先月25日にも、今度は地元ファンの見詰める中で、
「ホームアリーナで初めてのハットトリック」
大活躍が評価され、開幕から1か月の間に、
「週間ベストルーキー」に、二度も選出されるほどの、センセーショナルなデビューを飾りました !!
6月のNHLドラフトでは、
ナッシュビル プレデターズから1巡目(全体30位)指名を受けたトルバネン選手。
しかし、プロ選手としての第一歩は、KHLでのプレーを選択しました。
フィンランドから唯一KHLに参戦しているヨケリトにとって、
くしくも今季は
「創設50周年」 のメモリアルイヤー!
今季はヘルシンキでアウトドアゲームを開催するなど、
メモリアルイヤーへのファンの期待は高まる一方!
それだけに、トルバネン選手には、このような ↓ 自慢の高いスキルを披露して、、、
ヨケリトだけでなく、ロシア勢以外で初めてのガガーリンカップ獲得へ向け、
チームの愛称のジョーカーのように、勝利を呼ぶ “チームの切り札” となる活躍が期待されます。
<追記>
10月に入って最初のゲームでも、トルバネン選手はGWGが記録される鮮やかなゴールを決めて、
チームの連勝を「9」に伸ばしました。
〜「語りべ」より〜
通常はホームタウンが分かりやすいよう、チームの愛称ではなく都市名を表記していますが、
ヘルシンキには、国内のトップリーグでヨケリトと争い続けて来た、
IFK ヘルシンキ チームもあることから、本文中では「ヨケリト」の表記を用いました。